
「人生って突然終わりがやってくる」からの続きです。
人間ってなんだろう?
突然いなくなっちゃうものなんだ。
とてもあっけないもの。
旅行先で父が亡くなったことを知り、家にたどり着いた私。
たくさんの親戚の方々がもう集まってくださっていました。
姉夫婦たちはまだ戻っていませんでした。
そして、東京に住んでいるもう一人の姉ももちろんまだきていませんでした。
一目散に父のところにかけよりました。
安らかな、眠っているかのような、死んでいるとは思えない顔をしていました。
父の顔を見ても、もう魂が宿っていないってことが信じられませんでした。
ただただ父のそばにいて、顔を見つめることしかできませんでした。
いとこも来てくれていて「眠ってるだけみたいだよね」と言ってました。
母も一緒に寄り添っていました。
あとから聞いた話ですが、
母は認知症なので普段電話を一人でかけたりすることはできなかったのですが、
父が死んでいるのを最初に見つけた母は、自ら警察に電話したそうなんです。
もちろん、姉にも電話したそうですが。
びっくりしました。
考えられないことなのです。
緊急事態には、何かしら力がはたらくのでしょうか?
神様が手伝ってくれたのかもしれません。
姉夫婦が旅行先から戻ってきてから、
葬儀屋さんを呼び、お寺や葬儀のスケジュールが決められていきました。
それでも実感が湧きません。
それからは色々やることばかりで、悲しむ暇さえありませんでした。
決めなくてはいけないことなど、たくさんありましたから。
そして、とどこおりなく火葬、通夜、葬儀と無事に父を見送ることができました。
東京に住んでいる姉夫婦や親戚たちが帰っていき、
家には母と姉夫婦と私だけになりました。
そしたら、一気に寂しさがおそってきたのです。
親戚も言ってました。
葬儀が終わった後、みんなが帰ってからとても寂しくなるよ、と。
確かにその通りでした。
この前まで生きていた人間が、
急にいなくなるってことあるんだと、実感させられました。
こんなにもあっけなく、突然いなくなっちゃうものなんだと。
人っていつどうなるかわからない、そう思いました。
1人の人間がいなくなったっていうのに、
まわりは何も変わっていない
いつもの日常、空虚感、虚無感でいっぱいになりました。
人間ってなんだろう?
死んだらどうなるんだろう?
命ってなに?
父の死をきっかけに命にたいして真剣に考えるようになり、
精神世界やスピリチュアルなものに興味を抱くようになったのはこの時からです。
ここからまた私は自分の人生に疑問を感じはじめ、
真剣に向き合うようになったのです。
このままでいいのか、私はずっとここにいて先があるのだろうか?
そう思うようになったのです。
次回に続きます。
フミヨでした。


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