「とんでもない勘違い」からの続きです。
もっと早く自分の正直な気持ちに気づくべきだった。
彼と別れ話がでるまで激しい喧嘩をしてからは、
多少はあったものの最初の頃ほど喧嘩はあまりしなくなりました。
私が彼の思う通りに、機嫌を損なわないように気を付けていたからです。
それから友達とも遊ぶことがなくなりました。
家族と出かけることもほとんどなくなりました。
なので、友達は私から離れていき、連絡も途絶えてしまいました。
家族にも悲しい思いをさせてしまいました。
本当に申し訳ないことをしたと思っています。
そして、もう仕事と彼だけの生活になってしまったのです。
私の感覚もおかしくなりました。
彼の言うことが他の人には間違っていると思うようなことでも、
私は正しいと思ってしまっていたのです。
彼は自分の会社の飲み会や行事にも私を連れていってくれました。
私のことを本当に大切に思っているんだなと当時思っていましたが、
後から考えると私を自由にさせたくない、
という束縛からだったんですよね。
いつも自分と一緒にいれば、浮気をされる心配もないと。
いつも自分の目の届くところにいれば安心、みたいな。
彼のいつもの口癖は「浮気をしたら絶対許さない」でした。
そう言われるだけでも普通の女子だったら、ひきますよね。
今の私だったら絶対にお断りです。
そういうことを言われても彼から離れなかったのですから完全にマヒしてました。
でも、楽しいことも少しはありましたよ。
旅行にも行きました。
その時は楽しくて幸せだなって思ったりもしました。
彼は付き合い始めの頃から結婚のこともいつも言っていたので、
私も結婚は考えていました。（喧嘩をしていた時点でアウトなのに！）
でも、いつもどこかで違和感を感じていたのです。
喧嘩してでも結婚はうまくいくのかな？
でも、喧嘩するほど仲が良いっていう言葉もあるし。
どうなんだろう、でも私のことを想ってくれてるし。
多分この人と結婚するんだろうなって思ってました。
でも、そのうち彼は結婚のことは言わなくなりました。
私もこの人と結婚するんだろうなと思いながらも
やはりどこかで違和感があったせいか、
自分から言うこともありませんでした。
お互いに一般的に結婚適齢期と言われる年齢になっても、
結婚の話はなく、そして別れることもなく長い年月がたちました。
そしてある時、私は彼の異変に気がつきました。
なんだか彼の行動がおかしい、女の直感は鋭いのです。
私は色々調べ始めました。
同じ会社の友人に相談もして、そして協力も得て、
彼が浮気していることを突き止めたのです。
そして彼に問いただしました。
そしたら、すんなりと白状しました。
私はもちろん悲しい気持ちもありましたが、怒りと悔しさでいっぱいでした。
あんなに私に「浮気したら許さない」と言っていた人が、
自分が浮気をしているなんて！！
これまで彼を信じてついてきたのに、こういうことってある？！
浮気されたということよりも、
私に散々許さないって言ってたことを自分がするってありえない！
こういう気持ちでいっぱいでした。
こんなに怒りと悔しさでいっぱいだったのに、
私はすぐに別れることができませんでした。
あんなに我慢して、彼の言う通りに
長い年月一緒にいたので情があったのかもしれません。
お互いに少し離れて考えようっていうことにしちゃったのです。
でも、それから彼の方からは何も連絡はありませんでした。
私もそれまでのことを思い返し、
これは自分の為にも別れた方が一番だと思い、
彼に別れを言いました。
もちろん彼は何も言いませんでした。
これでまた私は新たな人生を歩みはじめました。
次回に続きます。
フミヨでした。
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